一泊2000万オーバー!? ホテル川久に行ってきた1 外観編

ホテル川久に行ってきました






ホテル川久の概要を簡単に紹介

バブル期に400億円を投じて作られた超豪華ホテル
400億あればホテルを10個以上作れるそうですが
それをたったの一棟にぶちこんだという凄いのか
アホなのかよく分からないホテルです
またこのホテルの敷地面積があれば
1000室以上確保出来るそうですが
たったの70室しかありません

当時は、会員制ホテルだったそうで
ゴルフ会員権ならぬホテル会員権が
一般2000万円 法人6000万円

つまりこのホテルに宿泊しようと思うと
まず2000万円払って会員になり
さらに一泊10万円以上の宿泊費も払っていたわけです

…で、当然こんな無茶な事をやった川久は速攻倒産してしまい
現在は北海道の会社に建物が買われ庶民でも泊まれるホテルになっています

そんな数奇な運命を辿ったホテルですから、
こりゃ面白そうだ!と思い以前から行きたかったのです
ただ…このホテル基本的に一人泊プランがずっとなかったんですよね

で、この度コロナの影響?か知りませんがふと見ると
一人泊プランがあるではないか!
おおよその金額は
・素泊まり 1万円ちょい
・食事付き 25000円
スマホがSBなんでYahoo!トラベルで色々割引がついて
実際の支払いはこの金額↓



迷いましたよ。
だって普段ボロ宿しか泊まってない自分からしたら2万円は高い!
でも…高いけど…
数字で書くとこうだよね?
2000000円→20000円
二千万円の宿にたった2万円で宿泊できる!
やっす! 1998万円割引!こりゃ行くしかないわ!
というわけで予約しました

事前に下調べしていて思ったのが城のような外観はまるで…
なんというか…ラブホじゃね?という感想でした

ホテル川久遠景



が…実際にホテルに近づくと…
「あ、これは……ラブホなんかとは別次元の建築だぞ」と



よくあるラブホの城って偽物じゃないですか(当たり前だけど)
外観だけ真似てそれっぽくしてるだけなわけです

このホテル川久は、そういうレベルではなく
予算をぶち込んでマジもんの城を作ったんだなと思わせる
圧倒的な迫力があります



特徴的な色の屋根瓦は中国の紫禁城で使われてるものだそうです

紫禁城





中国皇帝以外使う事が許されない瓦を
バブルマネーで引っ張ってきた川久



神は細部に宿る、と言いますが
ホテル川久がそこらのラブホとは比較にならない本物感が
目立たない裏側や
わざわざ見上げないと見えないような箇所の凄み



見えてる尖塔も飾りではなく実際に入れます
構造体から離して積み上げるのはお金と技術がとてもかかるそうな





イギリスの彫刻家 バリーフラナガン作のブロンズ像



煉瓦はイギリス イブストック社の煉瓦



最近のレンガ風建築だとこんな↓感じのレンガタイルが多いですが
マジモンの煉瓦です










911のブログなのでしっかりと車をホテル前に駐めて撮影ヽ(´ー`)ノ





車停めた時点で来て良かった、と思いましたね
思ったよりずっと…これは社会見学だ!と。

ずっとずっと先でしょうが
ホテル川久は歴史建築物になるんじゃないか?と思いました

ピラミッドやタージマハール、紫禁城等
世界に名だたる建築はいずれも作った当時、
心ある文官は「こんなくっそ高い費用かけて建てる金あるなら
もっと他の事に金使えよ!このアホが!」と思った筈です
ホテル川久も倒産してる以上経営的にはアホとかし言いようがないわけです。
ただ…「そういう建築」こそが後世に残っていくのも事実
絶対的な権力者が民衆を踏みにじって作った建築物の美しさ

予算けちった箱形のコンクリビルなんて何の面白みもないですからね
倒産してしまった川久さんには申し訳ないですが
素晴らしい建築を残してくれた事には感謝です

続く

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