独り者のおっさんが集う宿に蟹を食いに行ってきた (厨温泉)くりや温泉 いまい

最近、旅行スランプに陥っていました
何がスランプなのかというと「飯」です
旅先の宿で何を食っても美味しく感じなくなったのです 
(別に病気だとかそういう話ではなくて)

越前海外に向かう道中の鯖街道 遠くの山に積雪が見えます


温泉旅行系のブログを見ていると食事のレビューで
「典型的な温泉宿料理」
という表記をよく見ます
飯の中身は天ぷら、刺身、一人鍋なんかを主体とした
温泉宿で良くでてくる定番料理って意味です。

本来温泉宿の夕食なんて見た目も豪勢ですし
普通に美味しい(筈)です
ただね…何度も似たようなもの食ってると飽きてしまうんですよ
ほんと贅沢以外の何物でもないんですが。
温泉宿の料理って世が世なら将軍様が食っていても
不思議ではない豪華料理です。
自分が1年に1回しか旅行しないなら飽きるとか
慣れるってのはない筈なんですが
なんせ月1ペースで行ってますからねえ

そこでここは一発スランプを吹き飛ばすような飯が
食える宿に行くしかありません
今年はまだ食っていない蟹を目標に出かけました

という訳で向かったのが越前海岸にある
「厨温泉 料理旅館いまい」
蟹料理の宿です
蟹と言えば以前行った七釜温泉も相当お勧めなんですが
たった1つデメリットがあります
それは車で行く場合「道中がひたすらつまらん」という事
京都・大阪方面から七釜に高速道路で行くと
まっすぐな道が延々と続いて眠いし
下道で行くと市街地を多く通るのでこれまたつまらん。

一方越前海岸はコレですよ↓
しおかぜライン 


交通の少ない海岸沿いをすっ飛ばしていけます
バイクやスポーツカーが多いのも納得の道路です
あと夕日も綺麗なんですよねこの一帯

夕日

いまい旅館着



駐車場は宿の前です

この近隣は蟹料理の宿が沢山あります
旅館いまいは結構お客さんが入っているけれども
他は駐車場に1台も駐まってないような宿も多くあって
明暗が分かれている感じでした

宿に着いて驚いたのが下駄箱
7室ある宿ですが6部屋埋まっています
そのうち2人客が1組
他は全部一人客です
カニを食う為だけにおっさんが一人でいそいそとやってきてるのか!
結婚して家族で来いよ!と突っ込みたいですが
自分もおっさん単身旅行(;´Д`) 


他の宿もガラガラなんだからハイシーズンはともかく今くらいの季節だと
一人客も受け入れればいいのに…と思いますが
この辺りはネット連携してホームページの随時更新なんかが
必要になるから昔ながらの宿だと難しいんでしょうか


部屋 トイレ無 冷蔵庫あり


宿から歩いて5分程のところに「道の駅越前」があります
宿で割引された温泉入場券を買えますせっかくなので行ってみる事に


併設で海産物も売ってます





1匹20万円の蟹


20万(;´Д`) たっか!と思うわけですが
気になるのが味はどうなのと?
高い方が旨いの?ってなるじゃないですか
結論から言うと、高い=サイズがでかい=旨い
となるようです
1kgを超えるような蟹と400~500グラムの蟹を比べると
1kgの方が身が旨いそうな
でも1kgの蟹って高いんですよねえ
今回の宿でも1kg級を頼むとお一人5万コースです(;´Д`) 
(ちなみに自分は3万円の中級コースっぽいものを選択)

「道の駅越前」の「漁火温泉」




ここね、眺めは最高なんですよ、眺めは…。
ただね~泉質がいまいちというか塩素臭が凄すぎる。
温泉というよりは小学校のプールを思い出しましたよ。
しかも腰洗槽の方を。
まあコロナウイルスのまっただ中なので
今だけ強い消毒とかの可能性もありますが

戻って宿の温泉に入ります


道の駅の温泉よりはずっと良い!
温泉をメインに据えた宿ではないので
この温泉だけを目当てに訪れる程の泉質ではないです。
ただ飯食った後に温泉に入れるってだけで有り難いです


たまに自動?でジャグジーっぽいのが動きますが
正直この泉質だとジャグジーいらないような


ではいよいよ蟹料理

何故か食い終わった後の写真です


汚く食い散らかした後です

食事は自室ではなくこんな感じで別部屋の食事です
ちゃんと個室が与えられます
蟹料理は個室が有り難いです
なんせ身を剥いたり、殻を外したり
奥に付いている身をこじったり等々
まあ下品になっちゃうわけですよ
そこで個室でおもいっきり下品に人目を気にせず
ちゅーちゅー食べれるのは有り難いです

まず刺身到着ヽ(´ー`)ノ
海沿いに来たらやはり刺身も食いたい!ですよね
一人なのに桶でやってきました


続いてやって来たのが焼きガニ
バターと一緒に焼くようです


こうやって蓋を閉めてバターごと火にかけます


カニのバター焼き完成


う、旨いヽ(´ー`)ノ
今まで食った蟹料理でトップクラスの旨さかもしれん…

…バターがカニにこんなに合うとは知りませんでした
底の紙っぽい何かがバターの焦げ付きを防ぎ
流れ出したバターがカニ身と渾然一体となった旨さ
すげ~感動したヽ(´ー`)ノ

茹でただけ、焼いただけ、
そういった素材の旨さというより、ちゃんとカニ料理として旨い!

もちろん料理としてではなく
素材としてのカニ単体も楽しめます
茹でカニ1匹ずどん

隠れて見えませんが黄色いタグ付きの越前ガニ


女将さんがカニ食いの基本レクチャーをしてくれます
やはりカニときたらこれですよ、うまし!


カニ食ってると出てきたのが茶碗蒸し
温泉宿ででてくる定番料理の1つです
まあ…よくある料理だよね…


と、思いつつスプーンをさくっと差し込むと
ふんわりと漂ってくるカニの香り!!
こ、これは!カニ茶碗蒸し!
やるじゃん!騙されたわ!うまっうまっ


天ぷら
これ見た目がエビ天に見えますけどカニです


これもね~旨いんですよ
なんせ揚げたてぱりっぱりです
女将さんが一人でサーブしてるのに
1品づつちゃんと出来たてを持ってきてくれるという
さくっさくっの歯ごたえでした うまっうまっ!

黄色タグが2つあったのでカニ2匹分の料理っぽいですね


続いてカニ鍋

さっき食った茹でガニの余った甲羅とかもぶちこんでおきます



なぜならばこのカニ鍋の出汁でつくるカニ雑炊




〆の抹茶アイス


カニ料理、堪能させて頂きました
今までこのブログでカニ旅行に行った話を
3回書きましたが…満足度は一番かも

カニ宿 
振り返って見ると結構違いがあります
料金はどこの宿も大差ないです

湯村温泉 浅野屋
料理は旨し!ただカニ少なくね?(1匹だった筈)
やはり湯村温泉という有名温泉地だけあって
基本の宿泊料が高いのでカニに使える値段が少なめと思われる
ただし湯村温泉でも高めの宿なのでカニ以外の料理含めて
レベルが高かった
設備温泉も綺麗!カップル向け

七釜温泉 安楽荘
カニの量が凄い!食い切れない!(3匹?もっとあったかも)
茹で、焼きなど定番のカニ宿 
朝飯にもカニ出てきたりしてほんとカニ尽くし

くりや温泉 いまい旅館
カニの旨さと料理技術との融合!(2匹) 
温泉は七釜には全然勝てないけど(;´Д`) 料理宿として大満足

この後、厨温泉を堪能し爆睡しました
ちなみに温泉は24時間入れます(これもイイ!)

朝食



湯豆腐です 


ほ~ん湯豆腐、、ね
これも温泉宿の朝食にはありがちですな~↓


え、なんかつけ汁?が違う
なんか茶色っぽいよくわからんものにつけて食べます
湯豆腐でよく出てくるポン酢醤油のきつい味わいより
朝食にはこちらの優しい感じのつけ汁の方が合うな!ヽ(´ー`)ノ

具だくさんの味噌汁




単なるご飯が旨いヽ(´ー`)ノ
米がいいのか?炊き方が巧いのか?
よく分かりませんが旨いのは間違いなし

この宿におっさんが大量召喚されてくる理由が分かりました
もうすぐカニシーズンは終わりますが
来年もまた来よう!そう思える宿でした

三方五湖PAで休憩して帰宅


さようなら越前海岸 また来るで~ヽ(´ー`)ノ

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