ポルシェ メーターパネル交換

メーターパネルの張り替えを行いました
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空冷ポルシェのメーターパネルは経年劣化で剥がれが生じます

こんな感じが多いですね
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酷いとボロボロに
これは自分で遊び半分にめくったんですが^^;
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うちも結構剥がれてきていて見苦しい状態でした。

メーターのユニット交換をしたいのですが、お値段は超高額です

そこでパネルだけ自分で張り替えてみました。

  1. メーターを引き抜く
    これはもう頑張って下さいとしか言えないところ。
    無理なら主治医にやってもらって下さい。
    1つ抜ければ後は後ろから押し出せますので。
    ちなみにタコメーターですが
    前期はハンドル外さないとダメなようです
    後期はタコメーターを布でくるんで引きずりだせます

  2. メーターの枠をとる。
    円筒形に金属の輪でかしめてあるのでマイナスドライバーでこじっていきます・参考動画
    [youtube https://www.youtube.com/watch?v=c4XOxU3EJ40]

  3. 取り外したメーターにテープで目印をつけます
    元に戻す時用です。文字盤位置と針位置の二箇所が必要。
    今回は写真のように
    ・針の先端
    ・VDOロゴの中心
    の二箇所に目印をつけました
    ここからはメーター表面に触ってはいけません(剥がれます)
    まあ旧パネルを捨てるならどうでもいいんですが・・・
    今回のは比較的綺麗に残っているので保管用にしておきます
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  4. 針の取り外し(要注意)
    作業自体は超簡単ですが壊してしまう可能性があります

    ゆっくりやりましょう
    針は単に押し込まれているだけなので
    単純に引き抜くだけなのでが・・・慎重に
    ※以下の写真参照
    アイスクリームを食っているわけではありません
    スプーン2個を使っててこの原理を利用して
    左右から持ち上げていきます
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    力を加えないといけないですが壊さないように
    ゆっくりトライしましょう

  5. 旧パネルの取り外し
    パネル表面のマイナスネジ二箇所を外します
    パネルそのものはあまり強くない粘着性のボンドで
    数カ所くっついているだけなので
    べろべろとドライバーでめくっていきます
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  6. 両面テープを貼る
    下の画像が表面パネルを剥がしたところ
    両面テープを適当な箇所に貼りますが
    電球ランプを塞いでしまわないように
    あと両面テープは剥がせるタイプのものを使って下さい(後述)
    IMG_20160602_154118
    なんでもいけど剥がせるやつを
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  7. 新パネル取り付け
    先ほど用意した目印に合わせてメーターパネルを配置します
    ここで剥がせるタイプの両面テープでないと
    細かい位置合わせのリトライがしずらくなります
    ネジも締めておきましょう・用意済みの新品パネル
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  8. 針の取り付け(要注意2 こっちの方がさっきより危険)
    針を目印に合わせて元の位置に押し込みます。
    これも手でぐぐっとやってはいけません。
    均一に押せないので軸がぐにゃっと折れます。
    それをラジペンで戻すと・・・ポキっとなという可能性があります。
    貼ってあったテーピングで針の位置を決め
    写真のように傷をつけないようにゴムハンマーで
    コンコンコンと軽く押し込んでいきます
    どこまで打ち込めばいいのか不明なのでカンです。
    メーターひっくり返して針が落ちてこなければいいのです。
    一気にゴンゴンいかず、軽くコンコンコン、コンコンコン。
    ある程度いけたら針を動かしてみましょう
    ゆっくり戻ってくる筈です
    それが0位置にくればOK
    メーターによっては(ガソリン量とか)上限までくると
    それ以上メーターが上がらないものもあるので
    針位置合わせの参考にして下さいIMG_20160602_154624

  9. ここまでくれば後は元に戻して終わりです。
    表面のガラスは汚れていたら拭いておきましょう。
    元に戻す前に取り付けたマイナスネジですが
    さくっと回せたにも関わらずネジ頭の塗装剥げています。
    20年前のネジなので仕方ないですね。
    黒マジックで塗るとか
    さび止め黒色のケミカルを塗っておくのがいいかも
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  10. こじったカシメを適当なもので圧着していきます
    今回はゴムハンマー使ってますけど
    叩いているわけじゃないですよ!
    ゴムハンマーでぐいっぐいっとカシメを元に戻しています。
    ここの黒いリングもマイナスドライバーでこじって
    痕が付いている筈なのでさび止め塗っておくといいかも
    まあ、何もしなくても外からは見える位置じゃないですけどね。
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以上で完了ですお疲れ様でした。
左が剥がしたパネル
ペロペロめくって遊んだ後ですが酷い状態
右の完璧な状態とは大違いです。
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ついでに
・電球→LED換装を一緒にやっちゃうといいですよ。
裏の電球換えるだけです。超簡単。
・ガラスレンズが気になる方は一緒に交換しておきましょう
・針の塗装(後述)

おまけ
ポルシェのメーター針やパネルのオレンジ色
実は新車の時は「赤」なんです→参考
だんだん経年劣化で赤→オレンジになります
今回はやりませんでしたが針を赤で塗るのもいいですね

オリジナルのメーターパネル
退色したオレンジですが、かろうじて右端っこだけ赤が残っています
(外周部分はガラスを固定するリングに圧着される場所なので
外気や光を受けない為退色しなかったと思われる)

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交換後のパネルはきちんと赤色です。
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試しに画像上で赤に塗ってみました
ムム、赤の方がしまりがあるような・・・
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自分で塗装を考えている人は以下の問題点をクリアする必要があります。
・エアブラシを持っているか?
筆塗りではムラが出るのでムリです。
リターダという筆ムラが起きにくい溶剤を混ぜてもダメでした
失敗したものをシンナーで剥離すると
オリジナルの塗装ごと剥がれますので注意を。

・調色できるか?
当たり前ですが、「ポルシェの針色の赤」なんて塗料売ってませんので
プラカラーなどを混ぜ合わせて調色する必要があります。

結局僕は諦めて
ヤフオクにだしてる業者さんに塗ってもらいました。
全ての針で8000円でした(他のメーター修理も併せてセット割)

LED打ち替えを考えている人向け
5連メーター分必要なLEDの数は11個+αです。
αの部分は時計メーターの警告灯
ハザード、ウインカー等です。

以下の写真を参照して下さい。
時計用メーターの写真です。
照明用のLEDは黄色
残りの水色(1個取れてますが)は全部ワーニング用です
ベルト切れの時とかに点くランプですね
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ワーニング類含めて全部LEDにするのもいいですし
普段滅多に付く事のないランプは電球のままでもいいですし
ご予算に合わせて・・・といった形です。
黄色い部分だけなら11個のLEDで済みます。




いかがでしたでしょうか?
最後に注意点:速度メーターは慎重に作業してください!
速度が合っていないと車検通らないので!
メーターパネル全張り替えを業者さんに全て頼むと
2~3万円x5個分のお値段がするので
自分でやればパネルのパーツ代だけですね。
新車のようにすっきりとしたメーター周りになります!!

コメント

  1. […] 前回のブログにも書きましたが空冷ポルシェのメーター針は「赤」 […]

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  2. ながたよしひこ2017年2月3日 3:27

    はじめまして。ポルシェ964のメーターパネル交換を探していて、HP拝見しました。
    メーターパネルなのですが、どのようなところで入手されたかよろしかったら教えてもらうことはできますでしょうか?宜しくお願いします。

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  3. Ebayで購入できます。メーターパネルは英語だと"dial"というようなので”porsche dial"なんかで検索するのがよろしいかと

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